1 日時
2024年11月25日
2 講師
中神 勇輝氏 (医療法人真生会 法人事務局経営企画部 企画課、総務課、経理課 課長)
3 会場
(一社)東京都中小企業診断士協会 中央支部事務所
4 参加人数
リアル9名、リモート38名
5 概要・所感
病院経営の見える化についてご講演をいただきました。
病院の経営理念やビジョン等の浸透から始められ、経営の見える化として、マンスリーレポートによる「現状」の可視化と予算実績管理による「未来」の可視化、活動の見える化として、目標チャレンジ活動による部署目標の見える化と活動の促進を進められました。
院長の提案で経営企画室を作り、各科へのマンスリーレポートの提供、月次の損益報告などを明らかにすることで、職員の意識の変化が起こりました。原価計算などの情報も提供して、病院の経営状況も安定しています。また、職員のやる気を引き出すための情報共有を進めたり、データベースへのデータ収集方法の改善に取り組んでいます。
メールや会合で意見の収集や発表の機会を提供して、意識の醸成を図っています。
活動の見える化に関しては、部署の目標設定シートを作り、PDCAを回して、ビジョンに向かって、目標を達成することを目指しています。実施においては、セルフ・マネジメントとして、強制ではなく、各自の意欲に任せています。
興味深い内容であり、質疑応答でも多くの質問がありました。推進方法や評価に関しては、職員の自主性に任せており、皆さん協力してくださっているとの話が印象的であり、それが長くいい状況が続いている理由と感じました。
病院の経営支援の参考になる講演でした。
(記:高田 直美 会員)