1.日時
2025年10月27日(月)19:00 〜 21:00
2.講師
社会福祉法人恩賜財団済生会支部
北海道済生会 常務理事 櫛引久丸(くしびき ひさまる)先生
【御略歴】
1987年、社会福祉法人恩賜財団済生会支部北海道済生会小樽病院のリハビリテーション科の技師として入職。 2002年、事務職に転身とともに病院改革を主導し、慢性的な赤字体質を脱却し黒字体質に転換。 2007年、事務部長となり、病院の移転新築及び周辺地域の開発計画を策定。 他方、全国済生会事務部長会会長として、全国済生会の施設経営に関与。 2012年、院長補佐となり、2017年に病院移転、周辺開発完了させた。 2018年から現職。民間主導型のソーシャルインクルージョンのまちづくり「小樽ウエルネスタウン構想」推進、 行政や企業等と連携し、地域課題解決のための社会的処方事業を実施し、地域の未来づくりのためのエリアマネジメント活動を展開している。
3.会場
中央支部日本橋事務所(ハイブリッド開催)
4.参加人数
リアル:7名(うちゲスト2名)
リモート:23名(うち講師1名、ゲスト1名)
5.概要・所感
済生会小樽病院は、地域の過疎化という課題を解決するため、病院を起点とした街づくりを始めた。即ち「小樽ウェルネス構想」である。3つの観点、①身体的・精神的に②環境的に、③社会的に、健康で豊かな生活のできる街づくりを目指している。この活動は、大学、企業、行政を巻き込んで持続可能なまちづくりとして全国のモデル事業として発展している。その軌跡は、進化系サービスと位置付けて発達支援事業や就労支援事業などを実施、次にイノベーション活動として、地域企業と組んで地域の課題を解決するインクルーシブ商品開発などに発展し、現在は地域や市民が街づくりに参画するエリアマネジメントに至っている。こうした活動医療ツーリズムや新たな健診サービスによる収益増のみならず、費用の削減、医師の採用など病院自体にとっても良い効果をもたらしている。小樽ウェルネスタウン構想は、小樽の発展に寄与するべくますます進化を遂げていく革新的な活動である。(記:鈴木雅彦会員)

