定例会

7月定例会報告書「みはま病院のIT活用事例-IT導入を成功させるために〜」 

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1 講師・氏名

  ユミアソシエイツ株式会社 役員/NPO法人ITC横浜 理事長

  /みはま病院 顧問 ITコーディネータ 青木 達郎様

2 開催日 2019722

3 会場名 文京シビックセンター

4 参加人数 15

5 所感

青木先生は、人工知能に造詣が深く、ITと経営戦略をつなぐITコーディネータ(ITC)の先駆者であり、現在はITCのインストラクターおよびNPO法人ITC横浜の理事として幅広く活躍されている。

今回の定例会では、ITコーディネータとして顧問先の医療法人でのIT導入の体験をもとに、医療機関のIT導入の留意点についてお話しいただいた。

人工透析・泌尿器科専門のみはま病院(海浜幕張)と3クリニックを有する医療法人では、医事、薬剤、給食、レントゲン等の画像、検査など多種類のITシステムが稼働していた。新たに透析治療に適した電子カルテシステムの導入にあたり、2007年から青木先生がITコーディネータとしてITC調達手法に基づいたシステム調達とリース更改のタイミングに合わせたシステム導入を進めた。

 ITの専門家がいないことを前提に、サーバーの本院集中やBCP対策およびセキュリティ強化を図る一方、業務の平準化と効率化による残業削減、患者サービス向上を目指し、関係者の協力を得ながら時間をかけてシステム導入を図った。その結果、費用対効果、運用のしやすさ、業務効率化による意識改革が進み、皆が納得のゆくシステム導入が実現した。

 IT導入を成功に導くための留意点として、経営者がリーダーシップをとり、導入の目的・目標を明確にした上で、職員を巻き込んで業務統一やシステムの評価を行い、長期的な費用対効果を検討することなど、ITCの視点で具体的なポイントを示していただいた。

(幹事 奥野美代子)

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