1 開催日
2023年6月22日
2 講師 後藤 純平氏
(元)海老名総合病院管理部 地域連携課長
3 会場
東京都中小企業診断士協会 中央支部事務所(ハイブリッド開催)
4 参加人数
リアル8名、リモート18名
5 概要・所感
6月26日定例会にて、後藤 純平氏((元)海老名総合病院管理部 地域連携課長)に「医療におけるDX実現に向けた取組みと課題~入退院調整を例に~」をテーマに講演いただきました。
医療において、なぜデジタルフォーメーション(DX)が重要かについては、人口が減少して就業者数が減少する中で、医療・福祉職歴の人材は現在より多く必要となり、医療DXは医療の質の維持・向上に不可欠になります。
医療現場におけるDXの取組み事例として、クラウド型情報通信サービスを利用した入転院調整の話をされました。
サービスを使用していくうちに、利用案件数が増えていきました。また、職員アンケート調査では、サービス導入から6ヵ月後に対して12ヵ月後には、「電話」と「業務全体の手間」が減少しました。また、特に便利なところとして、「転院日数の調整・確認」、「FAX等の発着信確認」、「複数施設への同時打診」の回答が増えました。地域への波及に関しても医療連携施設で満足度が高く、他院への案件打診件数も増えました。
なぜ医療DXが難しいかに関しては、変革を阻む4つの「抵抗」があるとのことで、それは、「惰性」、「労力」、「感情」、「心理的反発」です。それらを克服する方法も紹介してくれました。
現場で実際に対応した話を聞けて、参考になる内容でした。(記:高田直美会員)