定例会

2025年5月定例「地域医療のリアルな分析と在宅医療/オンライン診療の必要性」+年次総会

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1 日時

 2025 年 5月 26 日 (月) 19 時 00 分 ~ 21 時 00 分

2 講師

久富 護先生(医師)(会員) (訪問診療医、コンサルタント)
 ・社会医学系専門医、中小企業診断士、医療政策学修士】
  ・株式会社メディヴァ コンサルティング事業部  マネージャー
 ・医療法人プラタナス松原アーバンクリニック  訪問診療医
 ・医療法人寛正会 理事長 同水海道さくら病院 地域包括ケア部長
 ・湘南医療大学・大学院 非常勤講師
 ・厚労省事業「高齢者住まいにおける看護職員の医療対応のあり方研究会」委員 等

3 会場

東京都産業貿易センター 台東館 会議室B(ハイブリッド開催)

4 参加人数

リアル:9名

リモート:12名

5 概要・所感

今回の定例会は医療ビジネス研究会の年次総会を19時~19時半まで実施し、その後久富先生にご講演いただきました。年次総会では、今年度の運営や企画方針、分科会活動への前年予算繰り入れ、今年度予算の決議が行われました。

ご講演では、当研究会メンバーの久富先生より医師、コンサルタントとしての目線から、基礎自治体レベルのオープンデータから地域医療のリアルな分析および課題抽出を行い、課題に対するソリューションをご提示されました。

行方市をモデルとして、「人口構成」「医師数」「就労状況」「受領動向」「医療機関数」などの茨木県のオープンデータを用いて、医療ニーズと充足状況を分析され、市民の健診受診率が低いことを背景とした生活習慣病のコントロール不良が原因で循環器系の疾患や腎不全を患う方が多い、地域のかかりつけ医等による初期トリアージ機能が不足しているなどの課題を抽出し、初期から一次救急機能の保有、在宅医療介護の普及といった検討観点を挙げられていました。

具体的ソリューションとしては、他地域での事例をもとに、高度救急医療機関と同等の検査機器と小規模な病床を持つ救急クリニックの誘致や、在宅医療と初期救急を組み合わせて無床クリニックでも救急患者に切れ目のない医療を提供できる仕組み、移動診療車の活用、患者宅で看護師・介護士同席のもとでかかりつけ医がオンライン診療を実施、などをご教示いただきました。

実際の医療現場でのコンサルティングのご経験をもとにした、現状把握から課題抽出、ソリューションの提示まで一貫したストーリーかつ実践的な内容で、医療系診断士としてコンサルティングを行う上でフレームワークとして活用でき、非常に勉強になりました。

(記:田中順会員)

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