定例会

2024年1月定例会報告「医療機器分野における知的財産」

投稿日:

1 開催日

2024年1月22日

2 講師

当研究会会員

3 会場

東京都中小企業診断士協会 中央支部事務所(ハイブリッド開催)

4 参加人数

リアル7名、リモート18名

5 概要・所感

 医療機器分野における知的財産のテーマで特許分野に知見の深い当研究会会員に講演をいただきました。
 講演では、「医療分野における特許の現状と留意点」として、知的財産の概説から各国特許の申請状況、医療分野内での特許の特性や薬事承認との関係などを分かりやすく解説いただき、医療ロボット分野の出願状況の紹介がありました。
 また、「診断士として知っておきたい知財知識」として、企業経営の中で権利としての特許、情報としての特許をどのように活用すべきかが示されました。
 さらに、「中小企業診断士として特許にどう関わるか」に関し、「診断士は企業の総合診療医として必要な情報を早期にキャッチして、手遅れにならないように弁理士など専門医に企業をつなぐのが役割」とのお考えを披露されました。

 私にとって今回の講演では、中国の出願件数が多い理由や医療行為を特許として成立させるための出願方法などの話が印象的でした。また、「特許と言えば権利保護のためだけ」、「特許が取れれば他の特許を侵害していない」といった考えが誤っていることに気づかされたことは、目からうろこが落ちる思いでした。

 今後、必要な時に早期に専門医(知財専門家)につなぐことのできる診断士として活躍したいと思いいたる機会となりました。

(記:渡邉浩樹会員)

 

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